ジャックさんを追悼する台湾旅行 その3:家族を大切にする人

台湾の文化

台南に到着した日の翌朝

妻エイミーの従姉妹ルナさん宅へ行きお悔やみを申し上げました。

ジャックさんのご遺体はすでに成功大学大学病院に送られ

医師による死亡証明の発行を待っているとのこと。

ジャックさん

ルナさんの夫ジャックさんはマレーシア人華僑で客家の血筋を引き

北京語・広東語・客家語・福建語・マレー語・英語を操る言語の天才。

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ルナさんとは語学留学先のシンガポールで知り合い交際に発展

その後台湾とマレーシアの遠距離恋愛で愛を育み、結婚を機に単身来台。

水の違う場所台湾に住み、妻と娘を守りながら台湾社会に溶け込みつつ

仕事・生活の各方面で挫折を乗り越えたことは想像に難くありません。

家族を大切にする人

小生とジャックさんが最初に出会ったのは

まだエイミーと交際中だった時分の2013年

日本から来た彼氏として紹介された家族の食事会。

当時小生はまだ中国語があまりというか全然できず

「皆さんはじめまして」という完全アウェーの中

英語と片言の日本語で話しかけくれたのがジャックさんでした。

以前北海道に行ったことのあり雪景色がとてもきれいだった

日本人の接客とホスピタリティは世界一だ

海賊王(Hǎizéiwáng=ワンピース)が大好きだ

と色々日本に関する話題をふってくれて

外国人が台湾社会に溶け込むつらさを経験したからでしょうか

その後も事あるごとに気さくに小生に声をかけてくれて

比較的年齢が近かったのもあり意気投合し仲良くなりました。

以降は春節や連休でエイミーと共に台南に帰省した際

一緒にご飯を食べたり台南市内観光に連れて行ってくれたりと

家族同然の交流が続きました。

にわかに忍び寄る病魔

ジャックさんが台湾在住25年目となった2022年背中と腰の痛みを訴え

かかりつけの病院にかかり薬を服用するも改善しなかったため

成功大学大学病院で精密検査をしたところ膵臓がんと診断されました。

抗がん剤治療のつらい闘病中もユーモアを忘れず

最後まで家族親族の安寧を気遣う優しい人でした。

享年47。

早すぎるジャックさんの死に寂しさを禁じ得ません。

台湾の一連の葬儀は約一週間

日本の一連の葬儀は

仮通夜 → 通夜 → 葬儀・告別式・火葬まで約4日間で終わりますが

台湾では

入殮(Rùliàn=納棺) → 誦經(Sòng jīng=読経)

→ 頭旬・尾旬(Tóu xún wěi xún=初七日・四十九日)

→ 出殯(Chūbìn=出棺)・火化(Huǒhuà=火葬)

という一連の儀式が約一週間かけて行われます。

ジャックさんの遺族であるルナさんの同意を得ましたので

プライバシーに配慮しつつ台湾の葬儀をシリーズでまとめます。

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