前の記事で紹介した通り
台湾における一連の葬儀は約一週間かけて行われます。

以降、遺族の同意を得て撮影しプライバシーに配慮しつつ
妻エイミーの親族に聞いた台湾の葬儀について紹介します。
公営斎場
妻エイミーの親族が運転する車に同乗し葬儀場にやってきました。
台南市殯儀館(Táinán shì Bìnyíguǎn)

ここは台南市政府が管理運営する公営斎場で
後日紹介する納棺 → 読経 → 出棺
までの儀式が行われる葬儀場です。
習俗に従うべし
大通りに面した正門から敷地内に入れば

(外の大通りから葬儀場の正門を撮影した写真)
台湾の習慣に裏打ちされた習俗に従う必要がります。
例えば敷地内の進行方向ですが、自動車・バイク・人は
すべて反時計回りで敷地内を移動しなければなりません。

(葬儀場の中に入り裏から正門を撮影した写真)
現世に生きる者たちは普段から時計回りで生活しますが
故人のご遺体が存在するこの空間は現世から冥途へ逝く場所

つまり故人がスムーズに極楽へ行けるようにとの考えからです。
ガジュマルの葉

葬儀場の敷地内に入って乗り物を降りるとすぐに
まず近くにあるガジュマルの葉を手に取ります。
1人1枚ずつ、葬儀場にいる間は常にポケットや
バッグの中に入れておいて失くさないように。

葬儀場での用事を済ませ大きな門から葬儀場を出た後で
ポケットやバッグにあるガジュマルの葉を忘れず捨てましょう。
自動車に乗車中であれば窓を開けて外に捨てればOK。
間違っても持ったまま帰宅しないように…みなまで言いません。
台南市殯儀館

先述した通り、ここは台南市政府が管理運営する公営斎場で
病院から運ばれてきたご遺体を安置する場所や
納棺する場所、葬儀を執り行う場所に区画されています。

正門から入ってすぐ左手にある
服務中心(Fúwù zhōngxīn=サービスセンター)で手続きを行います。
台湾の副葬品は派手
斎場内には故人を送る花や副葬品があります。

大企業の社長ともなると取引先や従業員から大量の花が送られ

故人が残した功績やその人徳を示すように斎場に並べられます。
副葬品の種類も豊富で獅子を模したこんなものから

灯籠を模したものでしょうか。

副葬品を見て分かる通り台湾の葬儀は非常に派手で
中には踊り子さんを呼んで大音量の音楽を流しながら
ポールダンスをさせる葬儀も過去にあったとか。

しめやかに故人を偲ぶ日本の葬儀と違い
ここでも文化の違いを感じることができます。
あとがき
台南市殯儀館のすぐ南に軍民共用空港の台南空港があり
連日中国共産党傘下の人民抑圧軍戦闘機による台湾領空侵犯の企図に
台湾空軍の戦闘機が都度スクランブル発進して対応しているため
斎場の敷地内は不定期で戦闘機が離陸する轟音に包まれます。

しめやかに故人を極楽へ送りたいとする遺族の気持ちを逆なでする
中国共産党傘下の人民抑圧軍戦闘機による領空侵犯と威嚇。
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