水が合わない人もいる台湾留学

世界のグルメ

哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。

ここまで台湾留学に関する記事を書いてきましたが

現実問題、台湾の食や気候に合わない人がいるのも事実。

本記事では、私が台湾師範大学国語教学センターで中国語を学習している頃

クラスメートだったベトナム人女性ヨウメイの例を紹介します。

ヨウメイの場合

ヨウメイはベトナムはハノイ身の18歳(2012年当時)。

ある日の授業後、エレベーター前でヨウメイと一緒になったのですが

この日はいつもかわいいニコニコ笑顔に陰りが見え、元気がなさそうだったので

思い切ってランチに誘ったところ、食べながら悩みを話してくれました。

家族背景

ヨウメイのお父さんはベトナム空軍の現役幹部。まずこの情報にビックリ。

恐らくベトナム戦争で幾多の死線を乗り越えてきたのでしょう。

実家の写真を見せてもらいましたが、かなり豪華な感じ。

彼女のお母さんは、以前台湾で3年ほど仕事をしていたことから

そのコネクションをフルに使って、今はベトナム国内に在住しながら

台湾へ出稼ぎに行きたいとするベトナム人の人材派遣業をやっているそうで

今月だけで、もうすでに60人のベトナム人を斡旋したとのことです。

もちろん、この仲介・斡旋は一人あたり手数料が入ってくる計算なので

台湾に行くベトナム人が増えれば増えるほど、ヨウメイ母の財布がふくらむことに。

ヨウメイは将来お母さんの仕事を手伝えるようにと、単身台湾に留学に来たわけです。

出稼ぎベトナム人は通常複数人の団体で派遣されるので

台湾入国前にベトナム人同士で友人関係を築くことができれば

既存のベトナム人コミュニティーに容易に入ることができるそうですが

ヨウメイの場合はそれらが一切なく、単身で台湾に来たので

在台湾ベトナム人の友達はとても少ないのだそう。

加えて、上記のような出稼ぎに来るようなベトナム人は

教育水準や生活水準が低いので怖くて付き合いたくない、と。

慣れない台湾での生活の結果…

ヨウメイの学生証を見せてもらったら、顔が一回り大きい写真だったので

むくんでいるのか?と聞いたら、ベトナムにいた頃は太っていたとのこと。

友人も少なく、言葉・食べ物・生活習慣が違う台湾での生活に馴染めず

食欲不振、不眠、途中覚醒、意欲減退、貧血など

ストレスによって健康が害されていて、先週病院に行ったとのこと。

いつもニコニコの笑顔の裏で、そんな苦労をしていたとは。

最後は楽しかったと、また笑顔で帰ってくれたので安心しましたが

その二ヶ月後、彼女は台湾語学留学を取り止め帰国してしまいました。

あとがき

私の場合、幸運なことに台湾旅行の経験や親族のサポートのおかげで

台湾の生活にすぐに慣れることができ、留学生活をエンジョイできました。

上記で紹介したヨウメイの場合は特別な一例かもしれませんが

水が違う異国での生活で、心が折れる留学生も確かに存在します。

悲しいことですが、現実と理想は違い留学生活はそれほど甘くありません。

今後台湾に留学に来られる方は、ある程度覚悟が必要です。

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