哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。
前回から2025年度台湾奨学金と華語文奨学金を考察していますが

本記事は、その応募書類の詳細についてです。
いずれの奨学金も申請に必要な書類は全部で10種類。
以下、それぞれ詳細を確認し検討を加えたいと思います。
※本記事内容は台湾奨学金及び華語文奨学金の
公式見解・手続きを標榜するものではありません。
詳細についてはご自身で問い合わせてください。
奨学金申請書

台北駐日経済文化代表処のホームページに掲載されています。
HPからダウンロード後に印刷して手書きする場合は
各項目大きな字で楷書で丁寧に書きましょう。
パソコンのワードで作成しても構いませんが、最終ページにある
署名の欄だけはプリントアウトして手書き署名すればOK。
また、期間で年を書く項目がありますが全て西暦で。
奨学金承諾書

台北駐日経済文化代表処のホームページに掲載されています。
内容を確認しプリントアウトして手書き署名しましょう。
研究計画書(学習計画書)

体裁は基本自由、A4横書きで3,000字前後、パソコン可。
この「前後」とはプラス・マイナス1割が一般的で
令和の時代に全文手書きという猛者はいないでしょうから
パソコンのWORDで自身の魂を込めた研究計画書を
2,700字~3,300字内でまとめれば良いでしょう。

台湾の大学や大学院へ進学する人は
- 学部学科に入って学びたいこと、研究したいこと
- 卒業後の展望
華語文奨学金に申請する人は
- 中国語を通して学びたいこと、やりたいこと
- 中国語を学んだ後にやりたいこと
などを書く人が多いと思いますが、これだけでは月並み過ぎます。
返済義務の無い給付型奨学金は、奨学金を支給する機関から見れば
奨学金申請者、即ち人に対する投資です。
研究計画書を読む人にとって
「この人(奨学金申請者)に投資すれば、中華民国台湾は
それに見合う或いはそれ以上のリターンが得られるだろう」
と、所謂❝刺さる❞研究計画書を書く必要があります。

そのためには文章の章立てと書き方にコツが必要です。
数百名分の研究計画書を読まなければならない人の気持ちになって
読みやすく投資したいと思わせる文章を心がけましょう。
大学入学申請書類のコピー

当該奨学金の申請と同時進行で、進学を希望する語学センター
或いは大学・大学院への入学手続きを進めていると思います。
奨学金を申請する2月~3月時点の入学申請書類を
コピーして同封するだけでOK。
最終出身校全学年の成績証明書

自身の最終学歴の高校や大学で全学年の成績証明書
日本語版と英語版をそれぞれ1部ずつ取得したうえで
日本国内にある台北駐日経済文化代表処及び各分処で
認証を受けなければなりません。
認証にはある程度の費用と期間がかかるようですので
早めに認証を申請してゲットしておきましょう。
最終出身校の卒業証明書(在学証明書)

前項に同じ。
日本語版と英語版をそれぞれ1部ずつ取得したうえで
日本国内にある台北駐日経済文化代表処及び各分処で
認証を受けた最終学歴の卒業証明書(在校生は在学証明書)。
推薦状

体裁自由、日中英いずれかの言語で書かれた推薦状を
2人の推薦者から各1通ずつ、合計2通必要です。
私の場合、大学の卒業論文で大変お世話になった教授と
当時通っていた台湾師範大学語学センターのS老師に
事前連絡して菓子折りを持ってお願いに上がったところ
お二人とも快く引き受けてくださいました。感謝。
パスポートのコピー

顔写真ページのコピー。もちろん有効期限内のもの。
期限が近い人はこれを機にパスポートを更新しましょう。
華語文能力測験(TOCFL)進階級以上の合格証明書と成績表のコピー

華語文能文測驗(Huáyǔ wén néng wén cèyàn)
=TOCFLとは中華民国台湾政府認定の中国語検定です。
進学する予定の大学・大学院を中国語で履修する申請者に
授業を理解でき得る中国語運用能力の有無を確認するため
TOCFL Level3 進階級以上の合格者のみが台湾奨学金に申請可能です。
進学する大学・大学院を全英語コースで履修する者は
TOEFLやIELTSの成績表のコピーを提出すればOK。
華語文奨学金申請者は提出不要です。
選考結果通知返信用封筒

選考結果通知用封筒。
長形3号封筒に444円切手を貼り、表に各自の宛名と住所等を記入したもの。
あとがき

ここまで書いてきて改めて得心しましたが
研究計画書の如何によってほぼ合否が決すると言っていいでしょう。
進学する大学・大学院を全英語コースで履修する者は、英語と日本語で
中国語で履修する者は中国語で計画書をそれぞれ書かなければなりません。

↑写真はイメージです
多少中国語ができるからといって、ネイティブチェックされていない
自分で書いた中国語の文章をそのまま提出するのはお勧めしません。
友人の台湾人にお願いするなど、必ず中国語母語者に翻訳を依頼し
清書したものを準備した方がよいでしょう。
では、881〜(Bābāyī、台湾でポケベルが使われていた当時バイバイの意)


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