哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。
先月台湾の大学院留学にまつわる記事をアップしましたが

小生が台湾師範大学国語教学センターで中国語を学んだ際
同時期にホンジュラスから同じ語学センターに留学していた
Umiちゃんの大学院留学の例を以下参考として紹介します。
新竹駅

この日は午前中から台中市内で開催されたある学会に参加して
夕方に用事を済ませ台北に帰る道すがら新竹駅で途中下車。
目的は新竹にある清華大学の大学院に通うUmiちゃんと
2年ぶりの再会し近況報告と情報共有をすることでした。
Umiちゃん

Umiちゃんは中米のホンジュラス出身の30代女性で
小生とは台湾師範大学国語教学センターにて学友でした。
1年間の語学留学の後に帰国しアルバイトで貯金したうえで
台湾中西部の新竹市内にある清華大学の大学院を受験し
台湾奨学金と共に見事合格を獲得し学びを深めた努力の人。
清華大学

台湾では、国内にある特に成績優秀な国立大学をその頭文字を取って
「台成清交(Tái chéng qīng jiāo)」と呼称します。
- 台灣大學(Táiwān dàxué)
- 成功大學(Chénggōng dàxué)
- 清華大學(Qīnghuá dàxué)
- 交通大學(Jiāotōng dàxué)
清華大学は台湾の秀才が集う名門国立大学の一つです。

ちなみに中国大陸にある同名の大学とは無関係なので
誤解なきよう。
再会

Umiちゃんと新竹駅の改札で再会し喜びを分かち合いました。
相変わらず笑顔が可愛いですがにわかにやつれている様子。
新竹駅から歩いて15分ほどの距離にある城隍廟付近の夜市で

適当に食事をしながらおしゃべりすることに。
中英西の3言語で意思疎通

Umiちゃんとの会話は中国語7割、英語2割、スペイン語1割。
彼女が最初に台湾に来たばかりの台湾生活1年目は
言葉も分からず文化も習慣も違う場所での暮らしにストレスを感じ
時には塞ぎ込んで祖国に帰りたいと家で泣いていたそうですが
台湾滞在が長くなるにつれて生活にも慣れて
大学院での勉学に集中することができているそうです。
目下一番大変なのでは、毎日教授から出される課題の処理。

Umiちゃんは英語で進められる講義を受けていますが
想像よりかなり大変で、研究で四苦八苦する毎日だそうです。
外国語で学ぶということ

Umiちゃんも小生も幸運なことに国立大学の大学院留学できたわけですが
母国語でない外国語での勉学は想定していた以上に厳しいものでした。
Umiちゃんの場合、母語がスペイン語の彼女にとって英語も外国語で
TOEICのスコアは750以上で一般以上の英語運用能力を持つものの
大学院で専門的な知識を得て学びを深めるというだけでも大変なのに
そのツールが母語ではなく外国語であることの困難さは
賢明な読者の皆さんであれば容易に想像がつくと思います。

城隍廟で月下老人にお参り

こうして忙しい課題と研究で忙しい日々を送るUmiちゃんですが
最近の悩みの種は離れて本国で暮らす彼との遠距離恋愛で
ラテンの男は口がうまく自信たっぷりなのですぐ浮気するそうです。
多忙な研究に加え、彼の心配と不安の毎日。
そりゃやつれるわ。

食事をしている場所がちょうど城隍廟のすぐ近くだったので
「いい機会だから、台湾の神様にお参りしてみない?」
と誘ったところ是非!との回答でお参りをレクチャーすることに。

Umiちゃんが特に念入りにお祈りしていたのは
台湾の恋愛成就の神様月下老人(Yuè xià lǎorén)。

小生もいいご縁がありますようにとお祈りました。
楽しい時間は過ぎるのが速いもので台北に帰る電車の時間に。

最後にハグして互いに苦労を労い、再会を約束し帰宅の途につきました。
あとがき

限られた時間でより効率よく勉強して学位を取得するのに必要なのは
軽い気持ちで海外での大学院留学を決める浅はかな考えではなく
周到な準備、必要な外国語運用能力の取得、そして強い覚悟。
厳しい言い方ですが
日本人に限らず外国人にとって台湾の大学院留学は甘くありません。
今後台湾での留学を検討されている方の参考になれば幸いです。
では、881〜(Bābāyī、台湾でポケベルが使われていた当時バイバイの意)


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