甘い考えでの留学は要注意!台湾大学院留学の辛さと現実その2:生活面と経済面

台湾生活

哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。

前の記事で台湾大学院留学の辛さと現実について

小生の経験を元に学習面から振り返りました。

甘い考えでの留学は要注意!台湾大学院留学の辛さと現実その1:学習面
哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。このブログは台湾のグルメや観光地に限らず今後台湾留学を検討している方の参考になるよう台湾留学に関する情報も発信しています。しかし、なかにはまるで半分遊...

本記事ではその続きとして

生活面と経済面にスポットをあてて振り返ります。

今後台湾留学を検討している方の参考になれば幸いです。

修士課程を2年で卒業はレアケース

まず前提として

台湾での大学院留学は、大学や学部によって差がありますが

修士課程は4年間通うことを覚悟しておく必要があります。

具体的なタイムフローをおおまかに記すと以下の通り。

1年生:興味のある授業を受けて研究分野をリサーチ

2年生:引き続き授業を受講して卒業に必要な単位をほぼ取得

3年生:論文指導教授の選定、具体的な論文テーマを決めて論文執筆開始

4年生:論文執筆を進めて論文発表、学位取得卒業

特に台湾の最高学府たる台湾大学は教授の要求が高く

そのために修士課程は在学期間が長くなる傾向にあり

中には指導教授や研究テーマが見つからず休学したり

甚だしきに至っては退学を余儀なくされるケースも。

旧交を温める旅 その8:大学院時代の同級生と再会
哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。小生が台湾大学を卒業してすでに7年の月日が経過しましたが頻度こそ減ったものの現在でも定期的に連絡を取り合う非常に優秀且つ多方面で活躍している大切な旧友...

ごく少数ながら2年半や3年で卒業する学生もいますが

これは大学生の時代に既に論文指導教授と研究テーマを確定し

単位取得及び論文執筆がスムーズにいった場合というレアケースです。

よって、修士課程に通う場合は在学期間を4年間で見積もり

生活及び懐事情を検討する方が無難でしょう。

②生活面

在学期間の前提をふまえたうえで小生のケースを振り返ります。

その1:学習面の記事でも触れた通り

大学院授業の課題に追われる日々が続き

すっかり余暇時間が無くなってしまったことで

ストレスが溜まりまクリマクリスティ

台湾B級グルメをドカ食いしてみるみる体重が増加し

結果体重が約20kg増し見事に肥満体型になりました。

大学院生活に慣れてからはようやく運動する心の余裕も生まれ

台湾大学総合体育館の地下にあるプールに通って

ゆっくり泳ぎながら頭の中にある情報を整理したり

論文執筆時には壁打ちして論立てやロジックを検討し

心身の健康増進に寄与することができました。

また、学習時間と余暇時間のワークライフバランスを考えれば

単位取得を優先するあまりに受講する授業数を増やし過ぎると

課題に忙殺され却って消化不良を起こし効率的とは言えません。

週に受講するの授業の数を2~3ぐらいに留めて

無理のない範囲で宿題・課題をこなしつつ

余暇時間で友人や大学院の同級生と遊びに行ったりして

引きこもらずに人と交流する時間を確保しつつ

それでもストレスが溜まってむしゃくしゃした時は

大学の広いキャンパス内を散歩して気を紛らわすという方法も。

散歩は一見地味に見られがちですが健康にいいですし

良好な精神衛生を保つことも可能です。是非一歩踏み出しましょう。

③経済面

小生は幸運なことに台湾奨学金を受給することができ

台湾大学大学院の学費も雑費を除いて2年間無料でした。

2025年度台湾奨学金と華語文奨学金を考察 その1:募集要項の概要
哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。中華民国台湾の実質的な駐日大使館に相当する台北駐日経済文化代表処のHPに2025年度台湾奨学金及び華語文奨学金の募集要項や奨学金申請書などが掲載されま...

また3年生になって以降は台湾大学の様々な奨学金に限らず

併給可能な民間の奨学金も受給することができたため

運営者プロフィール
基本情報名前:春風(はるかぜ)性別:男年齢:アラフォー趣味:スポーツジム サイクリング 読書 音楽鑑賞 投資 お酒経歴日本で大学を卒業後、普通のサラリーマン人生を歩んでいたが一念発起して脱サラし、台湾に留学。2年ほど国立台湾師範大学語学セン...

足りない分は貯金を取り崩しつつ生活費をカバーして

経済的には苦労をせず過ごすことができました。

とは言え、台湾奨学金の源は台湾人民が納める血税ですので

勉学に関する参考書などの購入は自己投資と捉えて投資しつつ

家賃を除く生活費を毎月1万元(当時のレートで約3.5万円)以下に抑え

大和益荒男の本懐は簡単明瞭・質素倹約これを旨としました。

奨学金無しで全額自己負担する場合

仮に、台湾大学社会科学院の修士課程に進み

大学の寮に入って4年間学ぶ場合だと

学費:5万元/年

臺灣大學校務資訊公開專區

生活費:1.5万元/月*12ヶ月=18万元/年

家賃:1万元/月*12ヶ月=12万元/年

予備費:3千元/月*12ヶ月=3.6万元/年

國立臺灣大學 學務處│學生住宿服務組 宿舍概況與收費
編號 棟 別 建物構造 建造年月 學期宿費

5万元+18万元+12万元+3.6万元=38.6万元/年(=約191万円)

38.6万元/年*4年間=約154万元(=約765万円)

4年間で約765万円もの費用がかかります。円安エグい。

勉学のストレスに加えて経済的な懸念があれば

学びを深化に支障をきたし身に入るもの入りません。

台湾奨学金を受給できるのが最も望ましいですが

留学費用を全額自費で負担するケースを想定している方は

上記のまとまった費用を工面する必要がありますので

心理準備(Xīnlǐ zhǔnbèi)=覚悟しておきましょう。

あとがき

以上、台湾の大学院留学の辛さと現実を

学習面、生活面、経済面から見てきました。

留学費用の額で一気に現実を突きつけられた感がありますが

台湾の大学院留学によって学位と外国語運用能力を獲得できれば

その費用それ以上の価値があると小生は信じています。

台湾留学を検討される方の参考になれば幸いです。

では、881〜(Bābāyī、台湾でポケベルが使われていた当時バイバイの意)

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