台湾で英語は通じる?台湾における英語学習事情

台湾の政治

哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。

台北市内で生活していると、英語ができる台湾人が多いのに驚かされます。

妻エイミー曰く、台湾の地方都市では英語話者が少ないものの

首都台北では昨今のグローバリゼーションの深化もあってか

ビジネスの場で英語を使う台湾人が増加傾向にあるとの由。

そこで本記事は、中国語学習とは趣向を変えて

中国語に並び最も習得すべき言語の1つである英語にフォーカスし

台湾における英語の学習熱について紹介します。

英語話者

世界各国・地域における英語能力を調査し指数化したEF EPI 2019によると

日本が51.51で「低い英語能力」の53位にランキングされているのに対し

(※2024年11月14日更新、最新のEF EPI 2024で日本は93位へ下落)

台湾は54.18で「標準的な英語能力」の38位でイタリアやスペインと同列です。

中国語と英語の文法が似ていて習得が速いという側面もありますが

英語能力が低いとされる東アジアでこれほど英語熱が高い理由は

以下の様な背景があると考えられます。

ビジネスツール

1つには、数あるビジネスツールの中でも世界共通語の英語を

台湾人は最も重要で有用なツールの一つと考えているからです。

自身の子息がグローバル人材として活躍してほしいという希望から

幼少期から英会話スクールやミッション系幼稚園に通わせる家庭もあります。

また、在台アメリカ人やイギリス人を家庭教師として雇って教えたり

その影響で高校・大学の専攻が英文科という学生も多くいます。

台湾海峡危機

もう1つの理由として、不透明な台湾海峡危機が挙げられます。

ひとたび中国大陸の人民解放(抑圧)軍が台湾島に攻め込めば

アメリカ軍の介入がない場合、多くの台湾人が流浪の民となり

台湾で築いた財産が水泡に帰すことは必至。

こうした不確実な危機を目の前にして、台湾人の資産家の多くは

台湾国内及び海外に米ドルを確保・預金してリスクヘッジしていて

その外貨準備高は中国、日本、スイスに次いで第4位となっています。

12月分|公益財団法人日本台湾交流協会

将来移民・難民となり、いずれかの国で暮らすことになろうとも

英語能力と米ドルがあれば生きていけるという現実的な選択でしょう。

英語家庭教師の時給相場

高まる英語熱に比例し、台湾における学習塾や家庭教師での英語教師ニーズは高く

特に、英語を母国語とするアメリカ人やイギリス人の時給は非常に高いです。

2012年当時語学センター時代のクラスメートでイギリス人のマーティンは

マンツーマンで週に5日間、個人で英語の家庭教師をしていたそうですが

日本語の家庭教師は1時間あたりの時給が350~500元が相場なのに対し

彼の時給は1時間あたり700元=約3,200円とかなり割高でした。

裏山けしからん。

台湾の物価が日本の物価の半分ほどであることを考えると

英語教師のニーズと時給がいかに高いかということが理解できます。

あとがき

世界共通語である英語を習得するのは現実的な選択。

いくら生成AIが発達しようが、外国語ができるに越したことはありません。

最後に、これから台湾も含め海外留学しようとしている皆さんへ。

留学先でより充実した留学生活を送れるように

そして将来貴重なグローバル人材になれるように

今からでも遅くないので、留学前に英語の勉強をしておきましょう。

『Stay positive!』=常に積極的に!

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