哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。
日本のテレビ番組で「親日」と宣伝される台湾。
別の記事でその背景を年齢層毎に分析しましたが
本記事では、私が台湾に居住する前の2012年に弟と台湾旅行した際に
実際に遭遇した台湾あったかエピソードを紹介します。
見知らぬ街で
弟と国父紀念館の観光を済ませ、この近くでご飯を食べようと決め
付近を歩いて捜索してみましたが、夜市らしい夜市は見当たらず…。
当時はまだスマホがやWi-Fiがあまり普及していないガラケー時代。
しかも国父紀念館付近も当時初めて来た場所でした。
辺りも暗くなり歩き疲れて見知らぬ街で途方に暮れていたところ
通りかかった若い台湾人女性2人組に思い切って尋ねてみることに。
異文化コミュニケーションで奇跡が
当時の私は「ニーハオ」「シェシェ」「ザイジェン」ぐらいの
本当に挨拶程度の中国語しか話せませんし聞き取れませんでしたが
弟は過去に台湾人女性と交際していた関係で、少し中国語ができました。
以下、会話は中国語。
弟:「すみません!この近くに夜市はありますか?」
女性:「夜市ですか?この辺は無いですね~」
弟:「今兄と台湾旅行してて、夜市で夜ご飯を食べたくて」
女性:「士林夜市はどうですか?」
弟:「士林夜市は行ったことがあるんです。
行ったことがない夜市に行きたいんです」
女性2人組:「じゃあ、◯▲×□★夜市は?」
弟:「聞いたことないですね。たぶん行ったことないです。
一番近いMRT駅は何駅ですか?」
女性:「近くにMRTの駅はありません。台湾鉄道の駅ならあるけど」
弟:「そうですか。ここからその場所までバスは出ていますか?」
女性:「たぶんあると思います。でも分かるかな。
もしよかったら、私たち2人で案内してあげますよ!」
弟:「本当ですか!?ありがとうございます!夜ご飯ごちそうします!」
女性:「いいえ、私達はお腹空いてないから大丈夫です。行きましょう!」
奇跡。
饒河街觀光夜市
で、一緒にバスに乗ってやってきたのは赤い門で有名な
饒河街觀光夜市(Ráo hé jiē guānguāng yèshì)
この日は金曜日だったので、夜市のお店でビールを飲みながら色々お話しました。
聞けば、2人は国父紀念館近くの夜間もやっている学校に通う社会人学生で
昼は日勤の仕事をして、夜は学校で経営について学んでいるとの由。
週末も授業でかなりハードスケジュールをこなしているそうです。すごい!
食事中、台湾で流行している日本のドラマやアニメの話で盛り上がりました。
初対面にも関わらず、日本から来た田舎者の2人のために
夜市を案内してくれるホスピタリティ溢れる人柄に感動。
最後はお互いのfacebookを交換し、丁重にお礼を述べてお別れしました。
別れ際、なぜ初対面の私達にここまで親切にしてくれたのか聞いたところ
彼女たち曰く
「最初に声をかけられた時、あなた達を物売りか何かだと思ってました。
でも、夜市が見つからずお腹も空いて困ってそうだったので案内しました。
台湾に来たあなた達外国人が、滞在中たくさん台湾を楽しんでくれたら
それだけで私達も嬉しい。だから今日あなた達を案内できてとても楽しかったです。』
あとがき
日本では考えられないような親切さ。
台湾人の優しさは世界の大海原に響き渡ります。
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