在台ドイツ人に聞く日本の魅力

台湾での日本ネタ

哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。

中国語を勉強するために台湾に来た外国人と知り合い

祖国日本を彼ら彼女らがどう見ているかをつぶさに聞き

前回の記事で在台フランス人の日本観としてまとめました。

在台フランス人に聞く日本の魅力
哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。台湾で外国人に対する中国語教授の歴史が最も深い国立台湾師範大学国語教学センター(MTC)には世界各国から学生が集い日々中国語を学んでいます。MTCでは...

同様に在台ドイツ人が日本に対してどのような印象を持っているか

小生が台湾師範大学国語教学センターや台湾大学在学中に知り合った

複数のドイツ人に聞いた内容を本記事でまとめます。

全てのドイツ人の意見を代表するものではありませんが

以下、エピソードをご参考ください。

言語交換

言語交換とは、外国人の友人とカフェなどのフランクな場で

互いの母国語を教え合うgive & takeな外国語学習法です。

当時小生は英語能力が日々後退していることに危機感を覚え

台湾師範大学国語教学センターでは中国語を学習する傍ら

英語のべしゃり能力向上を目的に日英言語交換をしていました。

友人の友人は友人

この日も台湾師範大学の正門で言語交換のパートナーである

20代前半のアメリカ人女性アンジェラを待っていると

アンジェラは自身の友人2人を伴って到着。

台湾人も含め、外国人の友人は遊びに行く際に

自身の友人を勝手に連れて来ることが多々あります。

全然嫌じゃないけど、先に言ってよ。

余談ですが、昔日本政府の法務大臣が

「私の友人の友人がアルカイダ(イスラム原理主義国際テロ組織)だ」

と失言し、国内外のインテリジェンスが唖然とした事件がありましたね。

問題発言集 世間を騒がせた暴言・放言・迷言特集:時事ドットコム
「友人の友人はアルカイダ」 鳩山邦夫法相は2007年10月29日、日本外国特派員協会で記者会見し、改正出入国管理・難民認定法が同年11月に施行されることに関し、「わたしの友人の友人が(国際テロ組織の)アルカイダだ。会ったことはないが、2、3...

スペック

早速おしゃべりしながら近くのカフェへ行き自己紹介すると

男性ヨハンと女性メリアンを紹介されました。いずれもドイツ人。

ヨハンは両親が外省籍の台湾人で1960年代に西ドイツへ移民した後

フランクフルトで生まれ育ち、国籍もドイツです。

趣味が筋トレと外国語学習で、独・英・中と少しだけ日本語ができます。

メリアンは長身、色白、ブロンドを兼ね備えた23歳の才女で

言語は英・日ができ、中国語は習い始めの初心者レベル。

というわけで、この日はアンジェラにヨハンとメリアンも加えて

日本語、中国語、英語3ヶ国語が入り混じった熱い言語交換となりました。

ドイツ人男性ヨハンの場合

幼少期のエリックは肌の色を理由に白人クラスメートから嫌がらせを受けるも

「あいつらはアタオカ(頭がおかしい奴)だ」と自身に言い聞かせて

毅然とした態度で臨み心身共にたくましく育ったナイスガイで

多少の誤用はあるものの、独学とは思えないほど日本語が上手。

スペクタクルなストーリーが魅力的なファイナルファンタジー7が

マンガではドラゴンボールの「King Kai(界王様)」が大好きで

幼少期の辛い時期は日本のゲームやアニメに勇気をたくさんもらったとの由。

曰く、これほど魅力的なサブカルチャーを生み出す日本とは

一体どのような国なのか渡航経験がないので知る由もないが

台湾で知り合った日本人学生は皆まじめで礼儀正しく

近いうちに一度旅行で行ってみたいと笑顔で話してくれました。

ドイツ人女性メリアンの場合

メリアンは日本での生活及び大学院留学経験のおかげで

日本語はリスニングもべしゃりも完璧で意思の疎通問題無し。

中学生の時分に家族と共に2週間日本を旅行したのをきっかけに

着物、茶道、歌舞伎などの日本の伝統文化に加え

戦国時代や明治維新と日本の歴史にも興味を持ち始めたため

祖国ドイツの大学で日本語を専攻して日本語を学ぶ内にのめり込み

卒業後九州大学の大学院院で近代日本の経済史について学んだとのこと。

曰く「とてもおもしろいデス!!ワタシは日本に恋に落ちてしまいマシタ!!」と。

典型的なゲルマン民族の外見を持つメリアンですがビールは大の嫌いで

且つベジタリアンなのでソーセージを含む肉料理は食べないそうで

小生が持っていたドイツ人のイメージが見事にへし折られた様相に。

ベジタリアンにフレンドリーではない日本での食生活に苦労し

日々スーパーで野菜を買って軽く炒めたりサラダにしたりで味気ない…

そんな生活に一滴のしずくとして快楽を与えたのが日本のお酒で

曰く「チューハイが好きデス!でもショーチューの方がもっと好きデス!!」

と、松本引越センターのCMばりの興奮度合いで語ってくれました。

あとがき

前回の記事でまとめたフランス人に続いて今回のドイツ人も

昨今世界を魅了するアニメ・マンガのサブカルチャーに限らず

お酒や日本史にも多大な興味を持ち正当に評価してくれています。

これはなにも現代に生きる私達が成した業ではなく

昔から脈々と受け継がれてきた私達日本人が持つ価値観や

伝統技術・精神などが世界を魅了しているもの。

これらを育んできた先人たちに感謝し、合掌、礼拝。

では、881〜(Bābāyī、台湾でポケベルが使われていた当時バイバイの意)

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