台湾人を救って戦死した日本兵を祀る台南飛虎将軍廟

台湾での日本ネタ

哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。

先の大東亜戦争中、台湾南部の台南を空襲した米軍機から

台湾人を救い戦死した日本兵を祀る廟が台南市郊外にあります。

本記事では、飛虎将軍廟をお参りした様子を紹介します。

交通

飛虎将軍廟は台南市内にありますが台南市が非常に広く

市の中心部からかなり離れた郊外に位置していて

台南駅から11番のバスに乗車して埤圳邊(Pí zhèn biān)

というバス停で下車し徒歩10分で着きますが

中国語に自信がない方は大人しく台南駅からタクシーに乗り

北上すること約30分で飛虎将軍廟に到着することができます。

飛虎将軍廟

廟の看板の下に日本人の参拝客を歓迎する

赤い垂れ幕が掲げられているところを見ると

日本人有志が少なからずお参りに来ているようです。

恥ずかしながら小生も台湾に住み始めてから

「戦死した日本人を神様として祀る廟がある」と聞き

神になった日本人

時は大東亜戦争中。

容赦なく台南の街を空爆する米軍機に

一矢報い彼奴らを返り討ちにするため

杉浦茂峰(しげみね)少尉らが戦闘機に乗り応戦。

米軍機を何機か追い払い安心したのも束の間

杉浦少尉の戦闘機は尾翼に被弾し発火。

このままパラシュートで緊急脱出すれば自分は助かるが

しかし戦闘機が街に落ちれば多くの人が亡くなってしまう。

杉浦少尉は操縦桿を握って戦闘機を人気ひとけのない畑に墜落させ

自身は辛くもパラシュートで機外に脱出したが

米軍機の機銃掃射を受け壮絶な戦死を遂げる。

享年21。

その後

戦後この地域で

「深夜に軍服姿の男が徘徊するのを見かけた」

証言する住民が続出し

杉浦少尉が亡くなった場所に飛虎将軍廟が建てられ

現在でも杉浦少尉は台湾人を救った勇気ある偉大な軍人として

台湾人によって祀られています。

生前タバコが好きだったという杉浦少尉への弔いとして

朝のお祈り時には「君が代」、夕方には「海ゆかば」のBGMが流され

それぞれ3本ずつタバコが点火されます。

小生も一箱お供えし謹んでお参りしました。

あとがき

軍人を祀るなんて日本の左側にいる人やどこぞの国の人が聞いたら

「精神的苦痛を受けた!」と謝罪と賠償を要求してきそうですが

郷土と市民を守るため命を賭して戦った先人達に対し

尊崇の念を込めて頭を垂れる行為はごく自然なこと。

改めて英霊に日本の平和をお見守りくださいと感謝申し上げ

不戦の誓いと共に帰路につきました。

では、881〜(Bābāyī、台湾でポケベルが使われていた当時バイバイの意)

コメント

タイトルとURLをコピーしました