哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。
台湾南部にある歴史とグルメの町、台南の魅力について
前の記事で台南市内にある史跡をまとめました。

整理せずに小出しになっていますが
本記事でも台南市の歴史を感じることができる
台湾人にも人気の観光スポットを紹介します。
その名も『林百貨(Lín bǎihuò=林デパート)』。
以下で紹介するように特製グッズも売っていますので
気になる方は是非一度足を運んでみてください。
交通

台湾鉄道在来線台南駅から
藍幹線(Lán gànxiàn=ブルーライン)のバスに乗車し
20分ほどで目的地の林百貨(Lín bǎihuò)バス停に到着。
台南駅から徒歩でも20分程度で到着可能ですので
天気気温がよければ是非歩いて進軍しましょう。
林デパート

林デパートは日本人の林方一氏が1932年末に開業したデパートで

台北の「菊元デパート」、高雄の「吉井デパート」と合わせて
日本統治時代当時は台湾三大デパートと呼ばれていました。

5階建てのこの建物は1930年代の台南市内で最も高く
また当時としては大変珍しい機会式エレベーターが
台湾で初めて導入された建物でもあります。


館内の装飾は当時最先端のモダンなデザインを採用し

台南に住む多くの買い物客で連日賑わったそうです。

階段の外観は時代を感じさせますね。
戦後そして復元

大東亜戦争後にデパートが廃業して以降は
中華民国空軍の詰め所や警察の派出所
台塩実業株式会社の警備隊工舎として利用されましたが

1986年以降は無人幽霊デパートに。
その後、2010年台南市政府が約7千万台湾ドル
(当時のレートで約2億2千万円)で再建を発表し
最初の建設から80年経過した2013年復元されました。

林デパートは台湾で最も古い鉄骨造りの建物でありながら
当時の日本人が技術の粋を持ち寄って建設した欧風な建物として
復元期間中からその独特の風貌に人気の火がつき
昭和時代の台湾の雰囲気を醸し出し多くの観光客を魅了しています。
屋上の鳥居
林デパートはその高さ故に戦時中は米軍機の標的となり
度々機銃掃射で攻撃を受け、その痕跡が今でも残っています。

米軍機による激しい攻撃を耐え抜き
凛々しくそびえ立つその姿に

感動を覚え思わず目頭が熱くなりました。
林デパートのオーナーである林方一氏は
デパートの屋上に鳥居だけの小さな神社も作りました。

デパートが開店して数日後、最後の御役目を果たしたかのように
林方一氏は突然病気で亡くなってしまいます。

親族の証言によるとお葬式を終えた後
完成した後のデパート内の姿を氏に見せるため
閉店後デパート内を遺族が棺を持って練り歩いたとか。
グッズ

林デパートの一階及び屋上では特製グッズが売られていて

日本全国にいる林さんに限らず
台湾の林さんにもピッタリのバッグや様々な雑貨が
所狭しと並べられています。


小生も記念に冷蔵庫に貼るマグネットを買いました。
あとがき

台南にはまだまだ数多くの史跡や観光地が点在しています。
台湾は桃園空港と台北だけではありません。
時間が許せば台湾南部にまで足を伸ばしてみてください。
新たな台湾の発見があるはず!
では、881〜(Bābāyī、台湾でポケベルが使われていた当時バイバイの意)
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