台南の観光地5選 その5:オランダ統治時代の貿易要塞安平古堡

台湾の歴史

哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。

グルメと歴史の街・台南の観光地をシリーズで紹介しています。

台南の観光地5選 その1:台湾南部の名門学府成功大学
哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。台湾では、国内にある特に成績優秀な国立大学をその頭文字を取って「台成清交(Tái chéng qīng jiāo)」と呼称します。即ち台灣大學(Tái...
台南の観光地5選 その2:受験生必見!学問の神様孔子を祀る孔子廟
哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。台湾の宗教事情を紹介する記事で少し触れましたが本記事では学問の神様孔子が祀られている台南孔子廟を紹介します。先に結論敷地内を見学・散歩しただけで頭がよ...
台南の観光地5選 その3:海獠の貴公子鄭成功を祀る延平郡王祠
哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。ここまで台南にある名門成功大学と孔子廟を紹介しましたが続いてグルメだけでなく歴史も深い台南の旧跡を紹介します。本記事は鄭成功ていせいこうが祀られている...
台南の観光地5選 その4:オランダ統治時代の旧城赤崁楼
哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。グルメと歴史の街・台南の観光地を紹介しています。本記事ではオランダによる台南統治時代に築城された赤崁樓(Chì kàn lóu=旧プロビンティア城)を...

本記事はラスト、貿易要塞である安平古堡(Ānpíng gǔ bǎo)。

付近の観光街安平路から橋頭海浜公園も含めてどうぞ。

安平老街

レストランやお土産屋が並ぶ安平路と古堡街の交差点からスタート。

17世紀頃この辺りは入り江だったそうで

当時付近に住んでいた原住民の村名がタイオワン(Teyowan)呼ばれていて

後の「台湾」という名前の由来となっています。

その後入り江は埋め立てられ、現在は台南市安平区として区画されており

悠久の歴史を有する安平老街の中には郷愁の念を呼び起こすアイテムも。

200年以上前民家だった建物も残っています。

道中、何か見たこともないモノが通りの脇に放置さているところを発見。

興味本位で近づいて見てみると

中には数人のおばあちゃん達が黙々と牡蠣の身を取り出していました。

牡蠣も台南の名産の一つだそうですが

パブリックスペースたる歩道を堂々と斯様に占拠するあたり

やはりと言うかさすがと言うか、台湾人商魂のたくましさよ。

半年ぶりに台湾へ その7 中秋節に見る「公」と「私」と
哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。前の記事でまとめた通り、台湾では中秋節にBBQを楽しみますが妻の従姉妹ルナさんに誘われて、BBQではなく台湾鉄板焼きをいただきました。中秋節の夜中秋節...

安平開台天后宮

安平古堡に行く前に、媽祖様が祀られている廟でお参りしました。

ここは台湾で最も古い媽祖廟だそうです。

台湾の宗教事情
哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。台湾の街を歩いていると、所々に大小様々なお寺や廟がありお線香の白い煙の中で熱心にお祈りしている人を見かけます。かように台湾では宗教は民衆の生活と密接に...

海に近い安平にあり海の神に信心深い人々が建立したそうです。

媽祖様の祭壇。

合掌、礼拝。

廟の中は正に豪華絢爛。一見の価値ありです。

ゼーランディア城

17世紀初頭、東アジアでの貿易拠点を作りたいオランダ東インド会社は

中国明朝と戦争・交渉の末に台湾島への入植を認めさせたうえで

台湾南部を制圧しゼーランディア城を築城し貿易要塞としました。

当時で赤嵌楼がプロビンティア城と呼ばれたのに対し

この安平古堡はゼーランディア城と呼ばれました。

当初オランダは澎湖ポンフー諸島に攻め込み拠点を築こうとしたものの

明朝軍の激しい抵抗に遭い、約9ヶ月間の戦闘の末に講和が成立。

台湾への入植が認められ、オランダによる統治が始まりましたが

その後、鄭成功が台湾を反清復明の拠点するべくオランダ人を駆逐し

ゼーランディア城は安平古堡と名を変え、鄭氏政権の王城となりました。

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安平古堡

安平古堡の周辺はガジュマルをはじめ様々な樹木に囲まれています。

生命力がハンパないです。

インド桜も植えられていて、その彩りの美しさで多くの人を魅了。

敷地内にも多くの木々や草花が植えられており

緑豊かな空間の心地よさで自然に心と足が弾みます。

入り口でチケットを買って入ります。

入るとすぐに見えてくるのが

台湾を外国勢力の支配から解放した民族の英雄鄭成功の銅像。

鄭氏政権時代を模して大砲のレプリカも置かれています。

上り階段がきついですが、展望台に登れば台南の街全体を一望できます。

橋頭海灘公園

安平古堡からバイクで西へ10分ほど走ったところに

夕日がきれいで有名な橋頭海灘公園(Qiáotóu hǎitān gōngyuán)があります。

夕日を望める海辺に到着。

残念ながら、この日は午後から出た雲に夕日が隠れてしまいました。

あとがき

現在の安平古堡は、1975年大幅修復事業を経て再建されたものですが

敷地内には当時のままの姿を残すレンガの石垣も散見されます。

オランダ統治時代の様子を知ることができる史料として

できる限りメンテナンスを施して残してほしいものです。

では、881〜(Bābāyī、台湾でポケベルが使われていた当時バイバイの意)

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