哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。
2025年5月の最後の週末5/30(金)~6/1(日)は
台湾では端午節の祝日を加えて3連休となります。
中華民国台湾政府が定める祝日の『三節(Sānjié)』
- 春節(Chūnjié):毎年1月か2月頃、休暇期間は約1週間。
- 端午節(Duānwǔ jié):毎年5月頃、休みは1日だけだが週末に合わせて連休になる場合あり
- 中秋節(Zhōngqiū jié):毎年9月頃、1日だけだが週末に合わせて連休になる場合あり
の1つである端午節には各地で関連イベントが開催され
龍舟比賽(Lóngzhōu bǐsài=ドラゴンボートレース)も有名です。
本記事では、端午節の由来を踏まえたうえで
新北市淡水で開催される端午節イベントを紹介します。
端午節の由来

端午節の由来は、中国春秋戦国時代に楚に仕えた人物屈原にあり。
有名な詩人であった屈原は、度々楚王に治国について建議しますが
中々聞き入れてもらえず、終いに疎ましく思った楚王の命令により
結果国から追放されてしまいます。
憂国の士であった屈原はその悲しみのあまり川に身を投げ
自ら命を絶ってしまいました。

屈原を慕っていた多くの農民は、小舟に乗って水中の遺体を探しましたが
遂に見つからず大いに嘆き悲しみました。
せめて屈原の遺体が魚や蟹から喰まれることがないようにと
粽を川に投げ入れました。

そして時代が変遷して現代。
屈原の遺体を小舟で捜しに出たことがドラゴンボートレースに
川に投げ入れた粽は食習慣にそれぞれ変わりました。
新北市淡水

台北駅から台北捷運の赤いライン淡水線(Dànshuǐ xiàn)のモノレールに乗車し
片道約40分の場所に淡水駅があります。
駅の西側出入口から淡水河に沿って出店やお土産屋さんが並び
週末になると家族連れなど多くの人が通りに溢れます。

淡水の端午節イベント

淡水のお店が並ぶメインストリートでは
端午節を祝う行事が台湾らしく賑やかに行われていました。

妻のエイミーに聞いてみるとどうやら馬祖にお祈りする行事とのこと。

馬祖は海の神様。
ここ淡水河から漁に出る多くの漁民が大漁と航海の安全を祈り
スピーカーで大音量の音楽を響かせながら通りを練り歩きます。


通りに面したお土産屋さんもこの日は営業しながらお祈り。
線香を焚いて金銀紙(Jīnyín zhǐ=神様に捧げるお金を模した黄色い紙)
を店先で燃やし、子々孫々末永い商売繁盛を願います。

そんな折後方で連続した爆音が白い煙が上がっています。

台湾の吉日には付き物の爆竹です。


馬祖信者の行列がところどころで爆竹に火をつけて行進し
耳をつんざく音が鳴り止むとそこは爆竹のカスの山が。

行進が過ぎ去ったそばから媽祖信者とお土産店の店員により
すばやくこの爆竹のカスが掃除されました。

その後は何もなかったかのようにお店は通常営業
人々は食べ歩きに買い物に勤しみましたとさ。
立蛋=卵を立てる
台湾には端午節の日の正午に立蛋(Lì dàn=卵を立てる)風習があります。

一説には、端午節の正午12時は陽気が一番強まるとされていて
卵を立てることができた人には幸運が訪れるという言い伝えがあり

小生も毎年挑戦していますが一度も成功したことがありません。
地道に支出の最適化、倹約、仕事、投資を続けるのみです。
あとがき

春節に限らず台湾で喜ばしいことがある時は爆竹が鳴らされ
「バリバリバリ」という炸裂音が街に響き渡ります。
特に宝くじ売り場で高額当選者が出たりすると

何の前触れもなくいきなり爆音が轟きこだまするため
音に敏感な小生は毎回ビクッとさせられます。
今後仕事や留学で台湾に住む予定ある方は覚悟しておきましょう。
では、881〜(Bābāyī、台湾でポケベルが使われていた当時バイバイの意)

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