在台フランス人に聞く日本の印象

台湾での日本ネタ

哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。

台湾で外国人に対する中国語教授の歴史が最も深い

国立台湾師範大学国語教学センター(MTC)には

世界各国から学生が集い日々中国語を学んでいます。

国立台湾師範大学国語教学センター
國語教學中心

MTCでは中国語を学ぶ一方で、様々な国から来た外国人と

同級生や友人になって異文化国際交流を楽しめますが

小生が在学中に知り合ったフランス人から聞いた

祖国日本の印象が非常に興味深く印象に残っていますので

以下、本記事でそのエピソードを紹介したいと思います。

上來吧

同級生から友人になったフランス人女性のマヌーに誘われ

ヨーロッパ各国のローカルビールを楽しめるお店

『上來吧(Shànglái ba)=上がっておいで』にやってきました。

(※2025年6月現在お店は閉業しているようです。あしからず)

少し暗めの照明に照らされたオープンカフェスタイルで

星を見ながらビールを味わうことができる隠れ家的なお店です。

ベルギービールを堪能

マヌーの友人で同様にフランス人女性のサブリナも合流し

早速お酒を注文することに。

ベルギーから直輸入されたビール、一瓶220元。

味は非常にさっぱりしていて美味しい。

飲みながら中国語で二人のフランス人女性とおしゃべりしていると

針灸師の仕事しているというサブリナの台湾人の彼が合流。

サブリナとその彼は4月に京都を旅行したとのことで

話題が祖国日本へと移り、フランス人が日本という国家を

どう見ているかを話してくれました。

アメリー・ノートン著『恐れ慄いて』

まず、フランス人の日本に対する印象としてある本を教えてくれました。

海外では考えられない日本のカイシャ文化を紹介した

日本企業で働くOLの苦労を如実に著した『恐れ慄いて』

畏れ慄いて
主人公「アメリーくん」は、優秀な語学力をかわれて、日本の大手商事会社「ユミモト商事」に入社。ところが、仕事といえば「お茶くみ」「コピーとり」ばかり。青い目のOLとして絶望の日々をおくっていたが、ある日、その能力をアピールするチャンスが訪れる...

ベルギー人女性作家アメリー・ノートンが記したこの本は

フランスで大ヒットベストセラーとなり

日本企業の閉鎖性と不条理を多くのフランス人に知らしめたとのこと。

部下への日常的なパワハラや女性社員にお茶くみをさせたりと

多様性の現代には考えられない会社がたくさんありました。

フランスで有名な日本人と言えば

ルールー及びサブリナ曰く、フランス国内で有名な日本人は

スタジオジブリの宮崎駿、作家の村上春樹、そしてキャプテン翼の大空翼。

アニメ・小説・マンガというソフトパワーで世界を魅了する三人。

サブカルチャーと言えば、特にキャプテン翼とドラゴンボールは

フラン人青少年は皆知っていて熱狂的なファンもいるそうです。

サブカルに加え、伝統文化の織り成す四季折々の風景に真心のこもったおもてなし

礼儀正しく親切な日本人の人柄も多くのフランス人を虜にしてやまないのだとか。

二人の話しを聞きながら、褒めちぎられている気がして恥ずかしさを感じつつ

日本が魅力的な国であると評価してくれていることに

日本人の一人として本当に誇らしく、我が事のように嬉しくなりました。

あとがき

中国語というツールを使って外国人と話していると

日本人の知らない日本や、外国人ならではの視点で見た日本に気付かされます。

こうした国際交流は外国語運用の練習だけでなく

自身の視野と知見を広めてくれる絶好のチャンスですので

台湾留学の際には様々な外国人とも交流してほしいものです。

以上、参考になれば幸いです。

では、881〜(Bābāyī、台湾でポケベルが使われていた当時バイバイの意)

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