甘い考えでの留学は要注意!台湾留学の辛さと現実その1:学習面

台湾留学

哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。

このブログは台湾のグルメや観光地に限らず

今後台湾留学を検討している方の参考になるよう

台湾留学に関する情報も発信しています。

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しかし、なかにはまるで半分遊びで遊学するかのように

海外留学を容易に捉え過ぎている人がいるのも事実です。

本記事では、小生の台湾大学大学院留学をモデルケースに

台湾留学の辛さと現実について検討を加えたいと思います。

3つの視点で振り返り

小生は台湾師範大学国語教学センターで2年間中国語を学び

その後台湾大学大学院修士課程に進み学位取得・卒業しました。

今回は大学院の留学期間を以下の3つの視点から振り返ってみます。

  • ①学習面
  • ②生活面
  • ③経済面

①学習面

台湾師範大学国語教学センターで2年間中国語を学び

台湾での生活において言語で不自由しなくなった自負から

早い話、天狗になっていました。

実際に大学院で初めて授業を受けて気づいたのは

一般生活で使われる公用語としての口語中国語と

アカデミックな場で使われる中国語は違うこと。

小生の場合、台湾人本科生に混じり学ぶ課程に進んだので

教授による授業は板書も含めて基本的にすべて中国語で進行し

当初は半分ほどしか聞き取れず愕然としたのを覚えています。

大学院の授業は教授が一方的に話す説教スタイルではなく

課題を読んだうえでクラスメートと討論するディベートスタイル。

また、毎週出される課題が中国語だったり英語だったりで

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中英辞書を片手に半分泣きながら長時間資料を読み込み

以下の様な悪循環に。

時間をかけても課題が終わらない

→資料が読み終わらない

→資料読解が不十分なまま授業に参加する。

→授業で老師や同級生の言っていることが分からない

→中国語で何と発言したらいいか分からない

→ディベートに参加できない

→教授からの評価が低くなり自己嫌悪。

→また新たな課題が出される。

→時間をかけても課題が終わらない

(以下、繰り返し)

中国語と英語をもっともっと勉強しておけばよかった…

と後悔しても後の祭り。

クラスメートに救われた

正直、修士一年生がこんなに大変だとは思いもよらず

小生が上記の悪循環にハマり苦しんでいたところ

台湾人クラスメートが小生に話しかけてきてくれて

「授業でどの箇所が分からないの?」

「今何か困っていることは?」

「一緒にランチしながら勉強会しよう!」

見返りを求めず快く人を助け学びを深める彼らの厚意に

何度救われたことか。彼らの優しさが身に目にしみます。

苦学の極みの中なんとかやり過ごすことができたのは

ひとえに先輩及びクラスメートのおかげです。

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非常感謝。

結局は腹をくくるしかない

台湾大学の大学院に通って半年ほど経ち

以下のような心持ちを持つ境地に至りました。

自分の様な中国語が母語でない者にとって

課題が中国語で書かれた資料である限り

インプット(読む・聴く)及びアウトプット(書く・話す)において

台湾人学生には敵わないのは自明の理。

たとえ学位取得できず退学することになろうとも

最悪命まで取られるわけではない。

できることからコツコツと

できる限りベストを尽くして

最後まで諦めずに頑張ろう。

こう考えるようになってからは比較的心持ちが楽になり

慣れも手伝って順調に学びを深めることができました。

あとがき

当時小生は精神を患い、校内の心理カウンセラーに相談しようかと

一時期本気で迷ったことがあるぐらい追い詰められていました。

國立臺灣大學 學務處│學生心理輔導中心
學務處│學生心理輔導中心

もし勉学で辛い日々が続く時は独りで抱え込まず

誰かに相談すれば少し楽になるかもしれませんので

台湾大学に通う学生さんはご参考ください。

次の記事では生活面と経済面で大学院留学を振り返ります。

では、881〜(Bābāyī、台湾でポケベルが使われていた当時バイバイの意)

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