哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。
前回簡体字 or 繁体字、ピンイン or ボポモフォ論争について
台湾語学留学時にどちらを選んで勉強すべきかをまとめました。
本記事はそれに関連して、私と同じ時期に台湾語学留学をしていた
日本人の友人に当時の中国語学習について回顧してもらったうえで
これから台湾語学留学を検討している方へのアドバイスを聞いたので
以下、後輩への提言として紹介します。参考になれば幸いです。
先に結論
- 手段を目的化しないように(Kさんより)
中国語はあくまで手段(ツール)の1つであり、目的ではない
外国語を運用して何をしたいか、何ができるかを考えておく
詳細は以下より。
台湾と中国で語学留学を経験したKさんの場合
このアドバイスをくれたのは
台湾留学当時30代前半だったKさん、男性。
簡単に経歴を紹介すると
日本の大学卒業後日本で一般企業に就職
→数年で退職しワーキングホリデーを利用して
オーストラリアとフィジーで計2年間英語を学ぶ
→イギリスの大学院でMBA取得。
MBA(経営学修士)とは?取得のメリットや費用など|グロービス経営大学院 創造と変革のMBAMBA(経営学修士)とは?知っておきたい海外MBA、国内MBAプログラムの特徴や、わかりづらいビジネススクール選びのポイント、MBA取得のメリットなどをご紹介しています。→帰国後日本でフィリピン人講師のオンライン英会話塾を起業
→経営が軌道に乗ったところで売却
→台湾に留学し中国語を1年間学ぶ
→中国上海でビジネス中国語を1年間学ぶ
→帰国し、日本の大手通信会社に再就職
→かねてから交際していた台湾人女性と結婚
→他社から引き抜かれ転職、引き抜かれ転職を繰り返す
→現在は会社を起業し各所で活躍中。
正に、絵に描いたような優秀グローバル人材です。
手段を目的化しないように
そんなKさん曰く、海外に留学している日本人と現地で話しをしていると
特に若い人を中心に、手段を目的化している例が散見されるとの由。
例えば、Kさんがオーストラリア留学時に現地である日本人大学生と知り合い
渡豪の目的を聞くと
「英語を勉強しに来ました!」
と言うので、その詳細な理由を聞くと
「いや『英語』できれば就職に有利だと思ったんで!」
オンライン英会話塾を起業、留学で英中両言語を勉強したKさん曰く
言語はあくまでツール。1つの手段に過ぎない。
外国語を学ぶことを目的にするのではなく
学んだ外国語を使って何をしたいか、何ができるかが重要。
と手厳しいです。Kさんは加えて曰く
自分が英語を勉強した目的は
イギリスに留学し英語を使って大学院で学びMBAを取得するため。
自分が中国語を勉強する目的は
中華圏の会社と日本企業をつなぐ仕事をしようと考えているから。
学びや自身の能力を高める手段として外国語を学んだ結果
著名企業への就職や年収アップを実現することができた。
外国語を使ってやりたいことがはっきりしていますね。
人材は「人としての財(価値)」
Kさんは現在小さな会社を経営していますが、従業員の半分以上が外国人で
社内の共通語を英語に設定しています。
とはいえ中華圏出身の社員が多いので、中国語話者だけの会議では
中国語による議事進行を許しているそうです(報告書は英語)。
Kさん曰く
外国語が多少できるが目的意識の低い日本人の若者よりも
台湾人や中国人の方がハングリー精神があって優秀な人材が多い。
その人物に確固たるビジョンやバリューを背景にした魅力あり
目的意識を見誤らない人間性が見られれば積極的に採用している。
とのこと。
日本人よ、胸を張りなさい!
あとがき
とどのつまり、栓抜きでビール瓶を開けることが目的ではなく
栓抜きでビール瓶を開けて飲むことが目的であるべきだと。
次の記事でも、金言アドバイスを紹介する予定です。
では、881〜(Bābāyī、台湾でポケベルが使われていた当時バイバイの意)
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