半年ぶりに台湾へ その5 台湾版おでん黑輪

台湾での日本ネタ

哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。

おかげさまで台湾料理を満喫し、少しずつだが着実に体重が増えていますが

今日は台南で行列のできるおでん屋さんを紹介します。

阿輝黑輪

お店はいかにも台湾の田舎にありそうなトタン屋根の無骨な小屋。

お店の軒先に注文票があります。

內用(Nèi yòng=イートイン)は黄、外帶(wàidà=テイクアウト)はピンク

食べたいおでんの数を「正」の字で書き込みます。

書き終えたら注文票のある場所に並び、先にお会計を済ませます。

お店の中はこんな感じ。もちろんエアコンはありません。

おでん=黑輪と書く理由

台湾華語(台湾の中国語)で、おでんを「黑輪(hēi lún)」と言います。

なぜに黒い輪?

これは日本統治時代の台湾に日本からおでんが伝わった際

「おん」の「」の音を、当時の台湾人がうまく発音できず「おん」として広まり

この「おれん」の音に台湾語(台湾土着の方言。閩南語とも言う)の発音

「お=黑」、「れん=輪」を当てて「黑輪」となったわけ(※諸説あり)。

終戦で日本による統治が終わり、台湾が国民党政府の支配を受ける時代に入ると

台湾語の使用が制限され、「黑輪」の中国語読み「hēi lún」として残りました。

現代台湾では「おれん」or「hēi lún」どちらも通じます。

同じく日本から伝わった「うん」も、台湾で台湾人に「うん」と発音され

烏龍麵(Wū lóng miàn)となりました。

現代台湾人は「おでん」「うどん」のいずれも間違いなく発音できますので誤解なきよう。

19世紀末日本統治時代初期に台湾に渡った日本語教師には九州出身者が多く

教師が九州の強い訛りで「だぢづでど」を「らりるれろ」と発音してしまい

結果として台湾人が誤った発音で覚えてしまった、という説もあります。

詳細は後続の研究を待ちましょう。

いざ実食

さて、うんちくはどうでもいいので実際に食べてみましょう。

焼きウインナーをおでんと言えるのか、という議論はさておき

見た感じ天ぷらと大根以外は、日本のおでんとは似て非なるもの。

ウマー!!

厨房でおでんを煮ているおでん鍋からスープももらえます。無料。

出汁がきいててスープもうまい。

エアコン無しの小屋で汗だくになりながら何度もお代わりしました。

でも、お高いんでしょう?

この日は妻エイミー、エイミーママ、私の3人で行きました。

全部で201元=約920円。やすっ!

あとがき

練り物は台湾の隠れたグルメの一つ。

安くて美味しい阿輝黑輪、台南にお立ち寄りの際は是非食べてみてください。

では、881〜(Bābāyī、台湾でポケベルが使われていた当時バイバイの意)

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