※本記事は
の続きです。前記事を見られていない方は上記リンクからどうぞ。
哈囉〜(Hā luó=台湾人がよく使うフランクな挨拶言葉。英語のHelloの意)春風です。
約2週間ぶりに祖国日本へ、恥ずかしながら帰って参りました。
この場を借りて、台湾滞在期間中交流してくれた皆さんに感謝申し上げます。
今回の台湾滞在には2つ目的があり
- 妻エイミー家族との親睦を深める
- 将来日本と台湾の2拠点FIRE生活を想定して情報収集
2について、渡航前は壁打ち&頭の体操でしか検討できませんでしたが
滞在期間中に居留証の申請、海外渡航保険・健康保険の処遇、衣食住行
そして台湾での過ごし方など、より具体的に検討することができました。
本記事では、日本と台湾の2拠点FIRE生活のうち
台湾滞在にフォーカスして住居について収集した情報を紹介したいと思います。
以下、台湾定住を基本に3ヶ月から半年に一度短期間日本に帰国する想定です。
同じく台湾定住を検討されている方の参考になれば恐悦至極に存じます。
住宅価格の高騰
台湾では長らく住宅価格の高騰が大きな社会問題になっていて
一般的なサラリーマン・OLにはとても買えるような金額ではありません。
これに対し、台湾中央政府は投資用不動産への増税を打ち出しましたが
抜本的な問題解決には至っていないようです。
しかも、住宅価格の問題は首都台北に限らないというのが恐ろしいところ。
もともと不動産投資が好きな漢民族が多く住む国・地域は
大陸は言うに及ばず、シンガポール・香港・ハワイのように
住宅を中心とした不動産価格が上昇する傾向にありますが。
以下、今回の台南滞在で写真に撮った築浅マンション価格を見ていきましょう。
台南市中西区築3年マンション「福容ONE」の場合
マンション建設が活況な安平区より少し人気は下がりますが
愛搭膳 釜めしの近くにある中西区にある築3年のマンションです。
お高いんでしょう?
ええ、高いでしょう。
台湾の不動産賃貸・分譲のプラットフォームホームページ591.comで
このマンションで過去1年間に売買された物件を検索してみました。
6F 4LDKの物件が2,946万元=約1.36億円。うぉー。
台南市安平区築9年マンション「上閑悦」の場合
こちら築9年の立派なマンションは、買い物した小北百貨の対面にあります。
でも、お高いんでしょう?
はい、高いです。
同じく591.comで見てみました。
13F 3LDKの物件が3,160万元=約1.45億円。ひょえ~。
台南市安平区築7年マンション「府都Double1」の場合
↑いい写真がなかったのでGoogleストリートビューのスクショから拝借。
それでも、お高いんでしょう?
ええ、もちろん。
9F 3LDKの物件が7,300元=約3.36億円。ぐわーっ。
もう一度言いますが、いずれも台北ではなく地方都市台南のマンションです。
台湾の住宅ローン金利はおよそ2.0%ですが
台湾人の平均年収が67.7万元=約312万円なので
仮に飲まず食わずで100年間貯金しても変えない価格。
新築・築浅を買わない、と言うか買えない
妻エイミーの従姉妹ルナさん曰く
一般的なサラリーマン・OLでは手の出ないマンション価格に対し
台湾現地の若者は新築・築浅マンションを買うことを半ば諦めざるを得ず
家以外のぜいたく品、即ち自家用車などに消費を向けるほかないとのこと。
そう言えば、街を歩いているとやたらベンツ・BMW・マセラティ・テスラと
高級車を見かけるなと思ったら、そういう事情があったんですね。
築古中古マンション
新築・築浅マンション価格が上がりが買えない状況が長く続く中で
築古の中古マンションという選択肢もありますが、こちらの価格も上昇傾向。
参考までにルナさんマンションに、条件・地理が近い物件を例に見てみます。
住戸は500程度ある築28年の古いマンション。
16F 4LDKの物件が1020万元=約4,700万円。
ようやく手の届く価格帯といったところでしょうか。
ちなみに、ルナさんも4LDKの部屋に住んでいますが
築浅だった25年前に購入した当時の価格は300万元だったそうで
25年の月日を経て現在では3倍以上値上がりしている計算に。
築古の中古マンションでもこの高騰ぶり。
台湾の不動産事情恐ろしい…
台湾での自宅購入可否
ここまでまとめてきて、冷静にFIRE実現までの道筋を鑑みると
現状台湾で住宅を購入するのは得策ではないと考えています。
ありがたいことに、エイミーの従姉妹ルナさんから
「ウチのマンションに同居でいいなら一緒に住もう」
と言われているので、同居させてもらう代わりに
毎月家賃として生活費を多めにルナさんにお支払いして
残った資金で資産運用に精を出すというのが
ベストではないにしてもベターな方法かもしれません。
あとがき
ここまで、将来日本と台湾の2拠点FIRE生活を想定して
台湾定住にフォーカスして収集した情報をまとめました。
まだまだFIRE達成への道は長く険しいですが、貯蓄と投資を続けながら
いつの日か必ず経済的自由を獲得して、将来の夢を実現したいと思います。
では、881〜(Bābāyī、台湾でポケベルが使われていた当時バイバイの意)
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